イスラエル軍がガザを空爆 20人以上が死亡か 米副大統領「停戦は維持されている」

(VOVWORLD) - 中部ブレイジ難民キャンプで5人、北部ガザ市で4人、南部ハンユニスで5人が死亡したと報じられています。目撃者によりますと、イスラエル軍による空爆は29日未明までガザ全域で続いたということです。

イスラエルは28日、イスラム組織ハマスが停戦合意に違反したとして、パレスチナ自治区ガザへの空爆を実施しました。地元の保健当局によりますと、これまでに26人が死亡したということで、アメリカのトランプ大統領が仲介した停戦合意の実効性が問われています。

中部ブレイジ難民キャンプで5人、北部ガザ市で4人、南部ハンユニスで5人が死亡したと報じられています。目撃者によりますと、イスラエル軍による空爆は29日未明までガザ全域で続いたということです。

イスラエル首相府はこれに先立ち、ネタニヤフ首相が「強力な攻撃」を直ちに行うよう軍に命じたと発表しました。攻撃の理由は明らかにしていませんが、ネタニヤフ首相はハマスの行動をめぐり、「停戦合意に違反している」と非難していました。

トランプ大統領が仲介した停戦合意は今月10日に発効し、2年にわたる紛争が停止しましたが、イスラエルとハマスは相互に停戦違反を主張しています。28日もラファでイスラエル軍とハマス戦闘員の間で銃撃戦があったと、イスラエルのメディアが伝えました。

アメリカのバンス副大統領は「停戦は維持されている」と強調し、ワシントンで記者団に対して「だからといって散発的な小競り合いが起きないというわけではない」と述べました。また、「ハマスかガザ地区内の何者かがイスラエル兵士を攻撃したことは分かっている。イスラエルは反撃するだろうが、それでもトランプ大統領の和平計画は維持される」と述べました。

ハマスは、ラファでのイスラエル軍への攻撃に関与していないと主張し、停戦合意を順守する立場を改めて示しました。

一方、イスラエル軍当局者は、ハマスがイスラエルの支配地域で軍を攻撃したとして、「新たな停戦に対する明白な違反だ」と指摘しました。これに対し、ハマスの軍事部門カッサム旅団は、イスラエルによる停戦違反を理由に、28日に予定されていた人質の遺体引き渡しを延期すると発表しました。(ロイター)

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