(VOVWORLD) - イランでは5月19日、ヘリコプターが墜落し、ライシ大統領をはじめ搭乗していた8人全員が死亡しました。この事故を受けて、6月28日に大統領選挙が行われることになり、30日、立候補の届け出が始まりました。
イランのモハンマド・モフベル大統領代行(左から2人目)(AFP/TTXVN) |
中東のイランではヘリコプターの墜落事故でライシ大統領が死亡したことを受けて6月、大統領選挙が行われます。現地では30日から立候補の届け出が始まっていて、欧米との対立を深めてきた外交方針が継承されるのか、立候補者の顔ぶれに関心が集まっています。
イランでは5月19日、ヘリコプターが墜落し、ライシ大統領をはじめ搭乗していた8人全員が死亡しました。
この事故を受けて、6月28日に大統領選挙が行われることになり、30日、立候補の届け出が始まりました。
首都テヘランにある内務省の受け付けには早速、立候補を希望する人たちが訪れ、手続きを行っていました。
届け出は6月3日に締め切られ、その後、大統領を担うのにふさわしいかについて事前の資格審査が行われ、11日に候補者が決まる予定です。
審査を行う「護憲評議会」はイスラム法学者などで構成され、最高指導者のハメネイ師らが人選を行うため、その意向が審査の結果にも大きく反映されるとみられています。
イランはパレスチナのガザ地区で、イスラエルとの戦闘を続けるイスラム組織ハマスの後ろ盾となるなど中東情勢に深く関与しているほか、核開発などをめぐり欧米との対立が続いていて、保守強硬派のライシ政権の外交方針が継承されるのかどうか、立候補者の顔ぶれに関心が集まっています。(NHK)