ガザ物資搬入拡大も 栄養失調などで住民の死者相次ぐ 国際社会が懸念
(VOVWORLD) - イスラエル当局は3日、過去1週間で2万3000トンを超える支援物資が搬入されたと発表し、支援は着実に進んでいると強調しています。
2025年8月1日、ヨルダンにある空軍基地で、ガザ地区向けの人道支援物資を軍用機に積み込む作業が行われる(写真:THX/TTXVN)
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深刻な食料不足が続くパレスチナのガザ地区で、イスラエル軍が支援物資の搬入拡大に向けた措置を開始してから1週間が経過しました。しかし、依然として栄養失調などによって死亡する住民が相次いでいて、国際社会からは物資搬入のさらなる拡充を求める声が高まっています。
イスラエル軍は、ガザ地区での食料不足を受け、先月27日から攻撃の一部を限定的に停止し、支援物資の輸送路の安全を確保する措置を講じています。
こうした中、ガザの地元保健当局は3日、栄養失調などにより過去24時間で6人が死亡し、これまでに子ども93人を含む175人が死亡したと発表しました。
国連のグテーレス事務総長は、「ガザ地区は飢きんの瀬戸際にある。食料などが妨げられることなく搬入される必要がある」と述べるなど、国際社会からは制限のない支援物資の搬入を求める声が相次いでいます。
一方、イスラエル当局は3日、過去1週間で2万3000トンを超える支援物資が搬入されたと発表し、支援は着実に進んでいると強調しています。(NHK)