ダボス会議創設のシュワブ会長が辞任、米関税政策が一因か
(VOVWORLD) -スイスのジュネーブに拠点を置く世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)は21日、創設者のクラウス・シュワブ会長(87)が同日付で辞任したと発表しました。理由は明らかにしませんでした。
(写真:epochtimesviet.com) |
WEFは20日に臨時理事会を開き、シュワブ氏の辞任の申し出を受け入れるとともに、新会長選出まで現副会長のピーター・ブラベック・レトマット氏を暫定会長に充てることを決めました。
WEFは今月初め、シュワブ氏が辞任する予定と発表していましたが、具体的な時期は明らかにしていませんでした。
WEFはドイツ生まれのシュワブ氏が1971年に創設されました。年次総会では、各国の政治家や企業経営者らを一堂に集め、主要な国際問題にともに取り組む機会を設けました。シュワブ氏はグローバリズムの擁護者と広く認識されてきました。ただ、近年はWEFが一般人の生活から懸け離れたエリート集団のおしゃべりクラブだと左右両派からの批判にさらされています。
また、ロシアとウクライナの軍事衝突に加え、トランプ米政権が保護主義的な貿易政策を強化したことに伴って地政学的緊張が高まっており、WEFは翻弄されています。一部のアナリストは影響力が低下しているとの見方を示しています。(ロイター)