チン首相率いるベトナム代表団はノイバイ国際空港に到着（写真：VGP/Nhật Bắc ）

8月31日から9月1日にかけて行われた今回の外遊で、チン首相は「多国間主義の実践、地域の安全保障の維持、持続可能な発展の促進」をテーマとするSCO拡大会議に出席し、演説を行いました。

また、ラオス党書記長兼国家主席、ロシア大統領、モンゴル大統領、キルギス大統領、カンボジア、マレーシア、インド、アルメニア、パキスタン、ネパールの各国首相、さらに国連、ASEAN、SCOの各事務総長らと個別会見を行いました。

中国における活動で、チン首相は習近平総書記・国家主席、王滬寧全国政協主席との会見に加え、インフラ、金融、電気自動車製造などの分野で活躍している中国の大手企業の代表と話し合いを行いました。

ベトナムのグエン・ミン・ブー外務副大臣によりますと、今回の訪問に、両国は戦略的パートナーシップをより実効性のあるものへと深化させることで一致したほか、政治的信頼の強化、安全保障・国防・外交分野での協力、経済・インフラ接続、エネルギー、科学技術、特に、ベトナム北部地域における3つの鉄道路線の整備に関する協力を推進していく方針が確認されました。

海上問題についても、双方は国際法を尊重し、正当な権益を基礎とする立場で意見の相違を適切に管理・解決していくことで合意しました。ASEANと協力し、COC「海上行動規範」の早期締結に向けて努力を続けることでも一致しました。ブー外務副大臣は次のように述べました。

（テープ）

「チン首相の今回の訪問は非常に重要な成果を収めました。両国首脳間の共通認識が、具体的なプロジェクトや協力の形として具現化され、両国の国民と企業に明確な利益をもたらすことでしょう。これにより、ベトナムと中国の包括的な戦略的パートナーシップは、より健全で安定した、実質的な関係へと発展し、地域および世界の平和、安定、協力、発展にも貢献するものと期待しています」