ドイツのワイツゼッカー元大統領死去

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ドイツがナチス時代に犯した罪を直視するよう国民に呼びかけ、日本の戦争責任を巡る議論などにも影響を与えた、ドイツのワイツゼッカー元大統領が31日亡くなりました。94歳でした。

リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領は西ベルリン市長などを経て、1984年当時の西ドイツの大統領に就任しました。
その翌年、第2次世界大戦終結から40年の演説で、「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目になる。過去の罪を心に刻まなければ和解の道はない」と訴え、ユダヤ人の大量虐殺など過去の罪を直視し、被害を与えた国や世界との和解を進めるよう国民に呼びかけました。
この演説は、東西の冷戦が続いていた当時の世界や、ドイツと同じように歴史問題を抱える日本の戦争責任を巡る議論などにも影響を与えました。
ワイツゼッカー氏は1990年、東西統一を果たしたドイツの初めての大統領に就任し、4年間にわたる在任中、統一直後の混乱に直面する国民に融和を呼びかけ、「ドイツの良心」を代表する存在として国内外から尊敬を集めました。

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