トランプ大統領 “アフガンからも米軍撤退を検討” 米報道

(NHK)アメリカのトランプ大統領が、シリアからアメリカ軍を撤退させる方針を決めたのに続いて、アフガニスタンでも駐留する部隊の大幅な削減を検討しているとアメリカの複数のメディアが伝えました。

アメリカの複数のメディアは20日、トランプ政権が、アフガニスタンに駐留しているアメリカ兵約1万4000人の兵力の大幅な削減を検討していると伝えました。

最終的な方針はまだ固まっていないとされる一方、有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は、兵力の約半数の7000人を撤退させる方針だと報じています。

トランプ大統領は今週、過激派組織IS=イスラミックステートを打倒したとして、シリアからアメリカ軍を撤退させる方針を明らかにしたばかりです。

アメリカの別の有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、トランプ政権高官の話として、「トランプ大統領がいかに真剣に紛争から手を引きたいかを示している」と報じています。

アフガニスタンをめぐっては、トランプ大統領は当初、アメリカ軍の撤退を検討していましたが、マティス国防長官らに説得されて去年、撤退を見送り、部隊を増派していました。

しかし、アフガニスタンでは、その後も治安が改善せず、トランプ大統領は不満を募らせてきたとも伝えられています。

ただ、アメリカ軍の大幅な削減は、アフガニスタンの治安や現地に部隊を送る同盟国との関係にも影響を与えるだけにトランプ大統領の判断が注目されます。

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