パキスタンの豪雨、死者少なくとも337人に 行方不明者も
(VOVWORLD) - パキスタン北部の山岳地帯では、2日間にわたって豪雨が続き、国家防災管理庁によりますと、17日朝の時点で死者が少なくとも337人に上っています。
2025年8月16日、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ブネル地区で、大雨と洪水の犠牲者の埋葬を準備する人々(写真:REUTERS/Stringer) |
首都イスラマバードから車でおよそ3時間半の距離にある北西部カイバル・パクトゥンクワ州ブネルでは、207人が死亡し、行方不明者も出ています。当局によりますと、ブネルでは狭い地域で1時間以内に100ミリを超える雨が降る現象に見舞われました。
地球温暖化の影響で毎年のモンスーンのパターンが変化し、通常の経路から100キロほど西に移動していると指摘されています。当局は、パキスタン全土で9月上旬までさらなる大雨が予想されるとしています。
17日にブネルを訪れたカイバル・パクトゥンクワ州のアリ・アミン・ガンダプール首相は、インフラの再建や被災者への補償を実施し、危険な場所に住む人々をより安全な場所に移動させると表明しました。
また、人里離れたベイショナイ・カレイ村では地元住民が重機の到着を待ちながら、がれきの撤去を進めています。この村ではおよそ30軒の家が失われ、約40人の遺体が見つかったということです。(ロイター)