パキスタン国防相「インド侵攻が差し迫る」 部隊増強し厳戒態勢に

(VOVWORLD) - インドは、パキスタンとの係争地であるカシミール地方の自国支配地域で発生したテロをパキスタンによる犯行とみなしており、両国間の対立が激化しています。
パキスタン国防相「インド侵攻が差し迫る」 部隊増強し厳戒態勢に - ảnh 1テロ事件発生後、カシミール地方で大規模な取り締まりを展開するインド当局(写真:ロイター)

ロイター通信は28日、パキスタンのハワジャ国防相がインドによる侵攻が差し迫っているとの認識を示し、厳戒態勢を敷いた上で「部隊を増強した」と述べたと伝えました。インドは、パキスタンとの係争地であるカシミール地方の自国支配地域で発生したテロをパキスタンによる犯行とみなしており、両国間の対立が激化しています。

インドとパキスタンはともに核兵器を保有しており、これまでに3度戦争を経験しています。ハワジャ国防相は核使用の可能性について、「国の存続が直接脅かされる場合に限る」と述べました。

テロは今月22日に発生し、武装集団が観光客など26人を殺害しました。ロイター通信によりますと、インド側は容疑者のうち2人がパキスタン人だったと発表したということです。一方、パキスタン政府は関与を否定し、中立的な捜査を求めています。

インドではヒンズー教徒が多数派を占めていますが、カシミール地方はイスラム教徒が多く住んでいます。モディ政権は2019年、旧ジャム・カシミール州の自治権を剥奪し、連邦直轄地としました。同年に自爆攻撃が発生した際には、インド軍がパキスタン側の過激派拠点を空爆し、両軍の戦闘機が交戦に至った経緯があります。(産経新聞)

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