ハマス「人質に援助提供の用意」、衰弱した男性映像に批判噴出
(VOVWORLD) - イスラエル外務省は、国連安全保障理事会がガザの人質の状況をめぐる特別会合を5日に開くと発表しました。イスラエルのネタニヤフ首相は、人質に対する人道支援を赤十字に要請したと述べています。
イスラム組織ハマスは3日、パレスチナ自治区ガザで拘束している人質に対し、イスラエルが一定の条件を満たせば援助物資を届けるため赤十字と協力する用意があると表明しました。これは、やせ細った人質の映像を公開し、西側諸国から強い批判を受けたことを受けたものです。
ハマスは、赤十字とのいかなる調整も、イスラエルが人道回廊を恒久的に設置し、援助物資の配布中に空爆を停止することが条件だとしています。
ハマスは2日、やせ細ったイスラエル人の人質を映した動画を2日連続で公開しました。動画には、骨と皮ばかりの男性が自らの墓だとして穴を掘る様子が映されていました。
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどはハマスを厳しく批判しています。イスラエル外務省は、国連安全保障理事会がガザの人質の状況をめぐる特別会合を5日に開くと発表しました。イスラエルのネタニヤフ首相は、人質に対する人道支援を赤十字に要請したと述べています。
こうした中、ガザ保健省は3日、飢餓や栄養失調による死者が過去24時間で6人増加し、累計で175人にのぼったと発表しました。このうち93人は子どもだということです。
一方、イスラエルはガザへの燃料搬入を許可したと明らかにしました。エジプト国営アルカヘラ・ニュースTVは、ディーゼル燃料107トンを積んだトラック2台がガザ地区に入る予定だと報じました。
また、イスラエルの占領地政府活動調整官組織=COGATは、病院などの運営を支援するため、国連の燃料を積んだトラック4台がガザに入ったと発表しています。(ロイター)