フィッチ・レーティングス、ベトナムの中期経済成長を楽観視
(VOVWORLD) - アメリカの信用格付け機関フィッチ・レーティングスは、中期的にはベトナムの経済成長率は約7%となり、多くの好ましい兆候が見られると予測しています。
フィッチ・レーティングスによりますと、ベトナムは他国と比較して、企業コストの面における競争力があり、スキルの高い労働力を擁しているほか、多くの地域的および世界的な自由貿易協定に加盟しています。これは、グローバルなサプライチェーンの多様化を背景に、ベトナムへのFDI外国直接投資が引き続き好調であることを明確に示しています。また、2023年9月にベトナムとアメリカの関係が「包括的な戦略的パートナーシップ」に格上げされたことは、アメリカからベトナムへのFDIと貿易の流れにより有利な条件を作り出す可能性があるとしています。
そしてフィッチは、ベトナムの(IDR)長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「BB+」に引き上げました。この引き上げは、ベトナムの信用構造の改善に役立つFDIの増加により、良好な中期的成長見通しを反映しています。さらに、不動産部門は安定しておらず、短期的にはベトナム経済に困難をもたらすものの、中期的にはマクロ経済見通しに影響を与える可能性は低いとしています。