ベトナムとKKR、戦略的投資拡大で意見交換 - 新興分野での協力に注目
(VOVWORLD) - 12月10日午後、ハノイの政府庁舎で、ファム・ミン・チン首相は、アメリカの大手投資ファンド「(KKR)」コールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts)」の共同所有者であり、KKRグローバル研究所長のデービッド・ペトレイアス氏と会見しました。
チン首相は、両国間の経済・貿易・投資分野における協力の可能性は極めて大きく、特にアメリカからベトナムへの投資には更なる成長の余地があると強調しました。アメリカの投資家に対し、ベトナムへの新規投資の強化と拡大を促し、アメリカが早期にベトナムの主要投資国の一つとなることを期待しました。
また、チン首相は、アメリカ企業からの投資プロジェクトを最大限に重視する姿勢を示し、投資環境の改善と障壁の解消に向けた対話の用意があることを明らかにしました。
具体的には、KKRファンドに対して、人工知能、半導体、スタートアップエコシステム、デジタル変革、再生可能エネルギーなどの新興分野への積極的な投資拡大を提案しました。ベトナムの各省庁と連携し、投資機会を探るとともに、世界中のKKRのパートナー企業とのネットワーク構築を呼びかけました。
さらにチン首相は、ペトレイアス氏に対し、アメリカ政府へ両国の協力状況を伝えるよう要請しました。持続可能な経済・貿易・投資協力の継続的支援、ベトナムの市場経済の認定、ハイテク輸出に関する制限撤廃、ベトナムの輸出品に対する貿易防衛措置の回避を求めました。
一方、ペトレイアス氏もKKRファンドのベトナム投資に対する強い意欲を示し、投資環境の改善、インフラ開発、行政手続きの簡素化を通じて、長期的かつ持続可能な投資を促進できる環境整備の重要性を強調しました。