(VOVWORLD) - 現地時間の5月14日、ワシントンD.C.にあるアメリカ財務省本部で、アメリカを実務訪問中のベトナム財務省のカオ・アイン・トゥアン次官は、国際金融を担当するアメリカ財務省のロバート・カプロス次官補と会見しました。
ベトナム財務省のカオ・アイン・トゥアン次官(写真:Ngọc Quang/TTXVN) |
この中でトゥアン次官は、ベトナムとアメリカは戦略的・経済的利益において多くの共通点を有しており、両国の経済構造は相互補完的であると強調しました。そのうえで、ベトナムにはアメリカからのハイテク製品、エネルギー、航空機器、農産物に対する強い需要がある一方、ベトナムで安価に生産された消費財はアメリカの消費者にとってますます魅力的な選択肢となっていると述べました。
トゥアン次官は、こうした状況を踏まえ、ベトナムとアメリカの経済・金融分野のパートナーシップを、単なる二国間協力にとどまらず、信頼と強固な絆、そして共通の繁栄を象徴する関係へと格上げすべきだと提案しました。また、アメリカ財務省に対しては、ベトナムがハイテク製品の輸入にアクセスできるよう後押しすること、そして経済・貿易・投資分野における技術移転の促進に協力するよう要請しました。
これに対し、カプロス次官補は、現在の経済状況下におけるベトナム政府の努力を高く評価し、アメリカ財務省としても今後の関係強化を優先課題とし、経済・金融分野での未解決課題に対しても前向きに取り組む考えを示しました。一方で、近年拡大傾向にある両国間の貿易赤字に関して、アメリカ側としての懸念も改めて表明しました。
会見の締めくくりに、双方は今が両国の金融協力をより実質的かつ深化させるための取り組みを推進する好機であるとの認識で一致しました。