ベトナム政府、少数民族地域や困難地域への融資を優先

(VOVWORLD) - ファム・ミン・チン首相は、社会政策銀行に対し、少数民族が住む山岳地域や特に困難な地域への融資を優先するよう求めました。
ベトナム政府、少数民族地域や困難地域への融資を優先 - ảnh 1会議の様子

この要請は、8月14日午後にハノイで開催された社会政策的融資に関する党中央委員会指示40号の実施10周年を総括する会議で行われました。会議は、全国63の省・中央直轄市にもネット配信されました。

チン首相は、この10年間で社会政策的融資が貧困削減と社会保障政策の重要な柱となり、特に貧困層や社会的弱者のニーズに応えてきたと強調しました。さらに、ベトナムの社会政策的融資モデルが国際的に高く評価されていると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「世界銀行は、社会政策銀行をベトナム最大のマイクロファイナンス機関、アジア最大級のマイクロファイナンス銀行の一つとして評価しています。また、世界的にも稀な成功例かつ持続可能なモデルとして認められています。社会政策銀行の発展は、他の発展途上国にとっても貴重な経験と教訓となっています」

チン首相は、社会政策銀行に対し、今後も社会政策的融資を経済成長と社会的公平の実現、国家目標プログラムの実施、および国の社会経済発展のための重要な手段として位置付けるよう求めました。特に、少数民族地域、困難地域、国境地域、島嶼部への融資を優先し、同時に情報技術の活用やデジタル化、銀行業務の近代化を進め、サービスの質を向上させるよう指示しました。

社会政策銀行の統計によりますと、過去10年間で238兆ドン(約95億米ドル)以上の追加資金を調達し、指示40号実施前の2.8倍に増加させました。現在、社会政策的融資の総額は373兆ドン(約150億米ドル)に達しています。この融資は全国のすべての行政区画に行き渡り、2100万以上の貧困世帯や政策対象者に提供されました。

これらの取り組みにより、ベトナムの多次元貧困率は国連基準で2011年の14.2%から2023年末には2.93%まで低下し、包括的で持続可能な貧困削減目標の達成に大きく貢献しました。

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