ベトナム イスラエル・パレスチナ衝突で民間人と民間施設への攻撃を批判
(VOVWORLD) - 24日、ニューヨークの国連本部で、国連安全保障理事会は「パレスチナ問題を含む中東情勢」をテーマとした拡大討論会を行い、10月7日から続くイスラエルとパレスチナ間の衝突について協議しました。
席上、国連ベトナム政府代表部のダン・ホアン・ザン大使は「ベトナムは民間人と民間施設を狙ったあらゆる攻撃も批判する」と強調するとともに、当事者に対し、国連安全保障理事会の決議2573号に従って即時停戦や国際法の順守、民間人の生命保護、人質釈放、民間施設の保護を目指し、あらゆる必要な措置を講じるよう呼びかけました。
また、ザン大使は国際社会に対し、衝突の中止や対話・交渉の再開、人道活動の開始に便宜を図り、人道支援に従事するスタッフの安全保障を確保するよう提案しました。
さらに、和解に向けての国連、加盟国、国際組織の努力を歓迎・支持すると表明するとともに、長期的には双方間の暴力と憎悪を煽る活動やヨルダン川西岸の入植地の拡大、パレスチナ人の追放や住宅の破壊を中止し、エルサレムの現状を尊重する必要があるとしています。
そして、ザン大使は、中東和平に関するロシア、欧州連合、アメリカ、国連による4者協議を再開することを提案するとともに、当事者に対し、1967年の線引きに基づく東エルサレムを首都とするパレスチナとイスラエルとパレスチナの「2国家共存」の達成を目指し、問題の根本的な解決が図られるような交渉に復帰するよう訴えました。