(VOVWORLD) - フック国家主席は演説を行い、その中で、気候変動により最も深刻影響を受ける国としてベトナムは気候変動への対応に全力を尽くしてゆくと強調しました。
サミットで演説を行っているフック国家主席 |
既にお伝えしましたように、アメリカのバイデン大統領の招きに応じて、22日夜、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席は気候変動サミットの開幕式に出席しました。4月22日と23日の両日にオンライン方式で行われたこのサミットは、世界各国が気候変動への対応を促進することなどを目指すものです。
開幕式で、フック国家主席は演説を行い、その中で、気候変動により最も深刻な影響を受ける国としてベトナムは気候変動への対応に全力を尽くしてゆくと強調しました。また、フック主席は、ベトナムは国内のリソースだけで2030年までに温室効果ガスの排出量を9%削減し、国際社会の支援があれば、27%削減するという目標を打ち出していると明らかにし、この目標を実現させるための措置として2025年までに全国各地で10億本の木を植えるというプログラムを展開していると述べました。フック主席は、次のように語りました。
(テープ)
「先進各国は、温室効果ガスの削減に関する公約の実現に先頭に立つとともに、財政やハイテク、グリーンエネルギー、インフラ整備などの面においてベトナムを含む発展途上国への効果的な支援を強化する必要があります。気候変動対応はそれぞれの国の現状に基づいて、その国の発展戦略や計画と合わせて実現させる必要があります。また、それぞれの国は国際支援を効果的に活用するとともに、自力で取り組まなければなりません。」
なお、今回のサミットには、フック国家主席のほか、グテーレス国連事務総長や、日本の菅首相、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、ヨーロッパ各国など40の国と機関の首脳が出席しました。サミットで発言に立った首脳らは気候変動を人類の最も大きな試練と見なしており、気候変動への対応をさらに進める決意を示しました。