(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたようにEP=欧州議会のダヴィド・サッソリ議長の招きに応え、8日から9日にかけて、ブオン・ディン・フエ国会議長はベルギーにあるEP=欧州議会とEU=欧州連合の本部を訪れました。
写真提供: Doan Tan
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現地時間の8日午前、ブリュッセルに到着した直後、フエ議長は欧州理事会のシャルル・ミシェル常任議長と会見しました。
会見で、ミシェル議長は「新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行し、EVFTA=欧州連合・ベトナムの自由貿易協定の実施にマイナス影響をもたらしているが、今後、双方はこの協定の大きな潜在力を最大限に活用する必要がある」と強調しました。また、インド・太平洋地域の平和と安全保障、法の支配の原則に関する見方を示すとともに、EUはベトナムをはじめ、東南アジア地域との協力関係を拡大・深化させていく意向があると明らかにしました。
一方、フエ議長は「国会議長に就任してから、欧州歴訪を行うのは今回が初めてであり、EU=欧州連合とEP=欧州議会との関係に対する重要視を示す」と強調しました。また、2025年、2030年までの発展計画と2045年までのビジョンを実施するため、EUに対し、得意分野である持続可能な開発やデジタル・エコノミー、グリーン・エコノミー、質の高い人材開発などでベトナムを支援し、経験交換を行うよう希望を表明しました。
新型コロナ対応とワクチン調達について、フエ議長は欧州議会と欧州理事会に対し、国際的な新型コロナウイルスワクチンの調達・供給枠組み「COVAXファシリティー」などを通じて欧州のワクチン供給源へのベトナムのアクセスを優先させるとともに、ベトナムとのワクチン製造の協力を支持し、ベトナムにワクチンを供与するよう提案しました。
さらに、双方はベトナム国会と欧州議会が重要な役割を果たす分野での協力を推進し、EVFTA の実施に有利な条件を作り出し、EU加盟諸国にEVIPA=EUとベトナムの投資保護協定の批准を働きかけることで一致しました。そしてベトナムのIUU=違法・無報告、無規制漁業に適用しているEUのイエローカードの解除や人権問題に関する相違点の是正についても話し合いました。
8日午後、フエ議長は欧州議会のダヴィド・サッソリ議長と会談しました。席上、両者は議会活動に関する情報、経験、各レベルの訪問団の交換を進めることで一致し、世界の平和、安全保障、協力について協議したうえで、紛争の解決や安全保障の確保、海上・上空の自由航行の維持における国際法と1982年国連海洋法条約の役割を強調しました。
会談後、フエ議長は欧州議会の友好議員グループなどと懇親しました。