ペンス氏（写真：AFP/TTXVN）

ペンス氏はネバダ州ラスベガスで開かれた共和党ユダヤ人連合の年次総会で、「祈りと熟考」を重ねた末に撤退を決めたと報告しました。

ペンス氏は支持率が低迷し、資金難にも直面していました。ＣＮＮが関係者から得た情報によりますと、陣営内部では来月予定される共和党第３回候補者討論会への参加に必要な支持率、献金の基準を満たせるかどうかが強く懸念されていました。

陣営に近い共和党顧問によれば、この懸念が本人の決断につながりました。過去１週間に実施された資金集めでも、献金者不足は解消しなかったといいます。

ペンス氏は撤退を表明する一方で「米国のあらゆる公職に、信念のある共和党指導者を選出するための戦いをやめることはない」と強調しました。

複数の関係者によりますと、撤退の決断を事前に知っていたのは側近のみで、ステージ上の発表に意表を突かれたスタッフも多かったです。

共和党指名争いでは、トランプ前大統領が引き続きトップを走っています。

ペンス氏は２１年１月の米連邦議会議事堂襲撃事件をめぐってトランプ氏とたもとを分かち、６月初めに出馬を表明して対決姿勢を鮮明にしました。レーガン元大統領以来の保守主義を掲げ、同時にキリスト教右派の福音派キリスト教徒として信者らに支持を訴えましたが、資金調達での苦戦が報じられていました。（ＣＮＮ）