ポーランドで政権交代へ 隣国ウクライナへの支援 今後に注目
(VOVWORLD) - ポーランドでは、ことし10月の総選挙で過半数を確保した野党勢力による新政権が発足することになり、ロシアの軍事侵攻を受けている隣国ウクライナへの支援で今後も中心的な役割を担っていくことになるのか注目されます。
11日、ワルシャワの議会議事堂で、ポーランド新首相に選出されたドナルド・トゥスク氏(右)=PAP/TTXVN |
ポーランドでは、ことし10月の総選挙で、下院で第1党となった与党「法と正義」が過半数には達しなかった一方、政権交代を目指す3つの野党勢力は、合わせて過半数を確保して連立政権の発足で合意しました。
しかし、与党出身のドゥダ大統領はモラウィエツキ首相に対し、第1党を理由に組閣を命じていました。
こうした中、下院では11日、モラウィエツキ政権に対する信任投票が行われ、その結果、反対多数で不信任となり、議会の手続きに従って野党勢力による新政権の発足が確実となりました。
また、次の首相にEU=ヨーロッパ連合の前大統領で、EUとの協調路線を掲げるトゥスク元首相が選出されました。ポーランドでの政権交代は8年ぶりで、新政権は13日にも正式に発足する見通しです。
ポーランドは、ロシアの軍事侵攻を受けている隣国ウクライナに対し、兵器の供与などの支援を積極的に進めてきましたが、国内では支援疲れも指摘されていて、新政権のもとで今後もウクライナ支援の中心的な役割を担っていくことになるのか注目されます。(NHK)