ポーランド新大統領が就任演説で憲法改正に意欲、主権守ると強調

(VOVWORLD) -ポーランドのナブロツキ大統領は6日、議会での就任演説で同国の主権を守るための憲法改正に意欲を示しました。

ドゥダ前大統領と同じく愛国主義的な保守野党「法と正義(PiS)」に推され、反欧州連合(EU)とされるナブロツキ氏だけに、親EU路線のトゥスク首相と対立する構図は変わらず、政治的な手詰まりが続きそうです。

ナブロツキ氏は憲法改正の具体的な内容には言及しませんでした。ただEUがポーランドに及ぼす影響力の範囲を制限する意向を表明しました。

PiSが議会多数派だった時代に打ち出した司法制度改革は、EUから非民主的だと指摘され、トゥスク政権が撤回を推進してきました。これに対してPiSは憲法を台無しにしていると非難しています。

ナブロツキ氏は「最近になってポーランド憲法が常に侵害されてきたので、われわれ政治階層は新憲法のための解決策取りまとめを開始する必要がある。私の希望、そして確信として2030年に採択できるようになるだろう」と語りました。

トランプ米大統領からの支援も得ているナブロツキ氏は、不法移民と欧州単一通貨ユーロ導入に改めて反対を表明しました。ポーランドの権利を奪おうとするEUのいかなる試みも否定すると約束しました。(ロイター)

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