(NHK)エジプトのモルシ元大統領は中東の民主化運動「アラブの春」で独裁政権が崩壊したあと、エジプトで初めての民主的な選挙で大統領に選ばれましたが、2013年に軍による事実上のクーデターで解任されました。その後、デモの参加者の殺害を指示した罪や国家の機密文書を漏えいした罪など複数の罪に問われ、このうち脱獄に関与した罪で去年6月、死刑判決を受けました。

(写真:EPA/TTXVN)
モルシ元大統領の弁護団は判決を不服として上訴していましたが、エジプトの最高裁判所にあたる破棄院は15日、死刑判決を破棄し、裁判をやり直すよう命じました。
エジプトでは事実上のクーデター後、モルシ元大統領の出身母体のイスラム組織、「ムスリム同胞団」のメンバーに対しても死刑や終身刑などの厳しい判決が相次ぎ、国際的な人権団体などから批判の声が上がっていてやり直しの裁判の行方が注目されます。
一方、モルシ元大統領が2012年にデモの参加者の殺害を指示した罪については破棄院は先月(10月)、裁判所の判決を支持する判断を示していて、禁錮20年が確定しています。