ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相＝AFP/TTXVN

インドは、UN＝国連のロシア非難決議案採決で棄権を繰り返しており、戦闘の停止を呼び掛けるのみにとどまっています。また、最大の武器輸入元であるロシアからの原油輸入量を増やしてきました。

インドの首都ニューデリーでスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相と会談したラブロフ氏は、「西側諸国は最近、全ての国際問題をウクライナ危機にすり替えようとしている」と非難しました。「インドがこの状況を一方的な見方でなく、全ての事実に基づき捉えていることに感謝する」としました。

これに対しジャイシャンカル氏は、「暴力の停止と敵対行為の終了の重要性」を改めて強調し、「紛争は対話と外交により解決されるべきだ」と述べました。

西側諸国の金融制裁により、インドはロシアからの武器や原油、ダイヤモンド原石、肥料といった輸入品の支払いが困難になっているとされます。インド紙エコノミック・タイムズによりますと、ロシアはインド国防省に対する書簡で、13億ドル（約1600億円）相当の未払い金決済を求めました。

ラブロフ氏は、ロシアはインドが購入を希望するものなら「どのような品」でも供給するとし、「西側諸国の違法な一方的制裁による人為的な障害を回避する方法が見つかると信じている」と言明しました。

一方、アメリカ政府高官は、アメリカはインドのエネルギー・武器供給の多様化を支援する用意があるものの、対ロシア制裁を回避する国には「結果」が伴うと警告しました。（AFP通信）