中国の8月対米輸出、33%減で減少幅拡大 追加関税影響し新規受注低迷

(VOVWORLD) - 中国税関総署が8日に発表した8月の貿易統計(ドル建て)によりますと、アメリカ向け輸出は前年同月比33.1%減の316億ドル(約4兆7千億円)となり、7月の21.7%減から減少幅が拡大しました。
中国の8月対米輸出、33%減で減少幅拡大 追加関税影響し新規受注低迷 - ảnh 1中国・南京のコンテナ港(写真:ロイター)

米中両国は7月にスウェーデンで閣僚級協議を開き、相互に一時停止している関税措置の停止期間を11月10日まで延長することで合意しました。しかし、アメリカのトランプ政権が課す対中追加関税30%は維持されており、中国企業の新規受注は回復していないもようです。さらに、中国企業が輸出先をアメリカ以外の国や地域へ切り替えていることも影響している可能性があります。

アメリカからの輸入は16.0%減の112億ドルとなり、2桁の減少が続きました。輸出から輸入を差し引いた対米貿易黒字は39.9%減少しました。

一方で、世界全体に対する8月の輸出は4.4%増の3218億ドルで、7月の7.2%増から伸び率は縮小しました。輸入は1.3%増の2194億ドルで、こちらも7月の4.1%増から鈍化しました。貿易黒字は1023億ドルと、7月の982億ドルから拡大しました。

1月から8月期の累計では輸出が前年同期比5.9%増、輸入は2.2%減でした。国・地域別ではアメリカ向けが15.5%減少したのに対し、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは14.6%増と引き続き2桁の伸びを示し、日本向けも4.7%増となりました。(産経新聞)

ご感想

他の情報