中国 習主席が新年演説「感染対策は新たな段階に入った」
(VOVWORLD) - 中国の習近平国家主席は、国民に向けた新年の演説で感染が急拡大している新型コロナウイルスについて「感染対策は新たな段階に入った」と述べ、「ゼロコロナ」政策には触れず団結を呼びかけました。
(写真:THX/TTXVN) |
中国の習近平国家主席は12月31日、国営テレビなどを通じて国民に向けた新年の演説を行いました。
この中で習主席は去年1年間を振り返り、新型コロナウイルス対策について感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策には触れず「国民の生命や安全と健康を最大限守った」として成果を強調しました。
中国では12月、感染対策が緩和されたあと各地で感染が爆発的に拡大していて、感染症対策の専門家は上海や湖北省などで、感染がピークを迎えていると明らかにしています。
こうした状況を受けて習主席は「感染対策は新たな段階に入り、依然として苦労が必要だ。皆が我慢強く努力をしており夜明けは目前にきている」と述べました。
そのうえで「堅持こそ勝利であり、団結こそ勝利だ」と呼びかけました。
習主席は感染対策が緩和される前は「ゼロコロナ」政策について「堅持こそが勝利だ」と繰り返し強調していました。
また、みずからが統一に強い意欲を示す台湾については、厳しい表現を避け「海峡両岸は1つの家族だ。両岸の同胞が同じ目標に向かって歩み寄り、ともに手を携えて中華民族の末永い幸せを創造することを心から望む」とだけ述べました。(NHK)