国連事務総長、温暖化の深刻化に警鐘 災害警報システムの導入を再要請

(VOVWORLD) - 国連のグテレス事務総長は22日、地球温暖化の影響から逃れられる国は一つもないと強調し、異常気象による被害から人々を守るための災害警報システムの導入を各国に改めて呼びかけました。
国連事務総長、温暖化の深刻化に警鐘 災害警報システムの導入を再要請 - ảnh 1(写真:REUTERS/Pascal Rossignol)

ジュネーブで開かれた世界気象機関(WMO)創設75周年の記念会議で、グテレス事務総長は「過去10年間、どの年も観測史上最も暑い年となっている。海洋の熱は記録を更新し、生態系を破壊している。そして、火災、洪水、嵐、熱波から逃れられる国はない」と述べ、気候危機の現状に深い懸念を示しました。

そのうえで、世界的な監視体制である「早期警報システム」を実現するための資金を各国が拠出するよう求めました。グテレス事務総長は、「早期警報システムにより、農家は作物や家畜を守り、家族は安全に避難できるようになる。地域社会全体を壊滅から守ることができる」と説明しました。また、危険な状況の24時間前に警報を受け取ることで、被害を最大30%軽減できると述べました。

グテレス事務総長が2022年に開始した「全ての国が2027年までに多災害早期警報システムを導入する」取り組みについては、現在すでに60%以上の国が導入を進めていると明らかにしました。(ロイター)

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