(VOVWORLD) - ベトナムの観光業がコロナ禍から力強く回復しています。
観光部門構造の再構築に関する会議の様子 |
文化スポーツ観光省は20日、中部の古都フエで開いた会議で、観光業の現状を報告しました。
それによりますと、2020年と2021年は新型コロナの影響で観光業はほぼ停止状態となり、企業のサプライチェーンが寸断され、数百万人の雇用が失われました。
しかし2022年から急速に回復し、去年は外国人観光客が1,760万人を記録。コロナ前の2019年と比べて98%の水準まで戻り、東南アジアで最も回復が早い国の一つとなりました。
今年はさらに外国人観光客が2,200万人、国内旅行者が1億4,000万人に達する見通しで、観光収入は1千兆ドン(日本円でおよそ6兆円)と、2019年より3割以上増える見込みです。
カイン局長 |
ベトナム観光局のグエン・チュン・カイン局長は次のように語りました。
(テープ)
「観光客の国籍に大きな変化が見られます。インドやオーストラリア、中東といった市場が急成長し、日本や韓国、中国などの東アジアからの観光客も急速に戻ってきています。ベトナムを訪れる外国人観光客の国籍は以前より多様になり、特定の国に頼らない安定した構造になりました。観光の内容も進化しています。ビーチリゾートや文化観光、自然を楽しむエコツーリズムに加えて、夜の観光を楽しむナイトツーリズム、鉄道の旅、クルーズ、健康をテーマにした観光など、新しい商品が次々と生まれています。それぞれの観光商品が、ベトナムならではの物語を伝え、訪れた人の心に残る体験となっています」