UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は20日、国連が定めた「世界難民の日」に合わせ、難民や国内避難民に関する最新の報告書を発表しました。
それによりますと、内戦や政治的弾圧などの影響で住む家を追われた人の数は、昨年末の時点で、6530万人となり、前年より600万人近く増えて、これまでで最も多くなりました。
このうち、内戦が続くシリアでは最も多いおよそ1170万人に上っているほか、反政府ゲリラと政府軍との衝突が続くコロンビアで720万人余り、過激派組織IS=イスラミックステートが勢力を拡大してきたイラクで490万人余りとなっています。
一方、最も多くの難民を受け入れているのは、昨年末の時点でトルコの250万人余りで、次いでパキスタンのおよそ160万人、レバノンのおよそ110万人となっていて、レバノンでは人口の20%近くに当たる難民を受け入れるなど、シリアの周辺国の負担が大きくなっています。
UNHCRのグランディ難民高等弁務官は「難民の受け入れの責任を分担しなければならない」と述べ、難民を受け入れている国を支援するための国際的な合意が必要だという認識を示しました。