(VOVWORLD) -3日午前、ハノイで、ホーチミン国家政治学院と外務省の共催により、「新たな状況におけるベトナムの多国間外交レベル向上」をテーマとする国際シンポジウムが行われました。
(写真:TTXVN) |
シンポジウムには、国内外の専門家や研究者、外交官、そして各国の高官らなど合わせて120人余りの代表らが集まり、その内には国連や欧州連合(EU)などの国際機関、アメリカ、中国、インド、ラオス、日本、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、カンボジアなど各国の大使らも出席しました。
シンポジウムで、地政学的変動や第4次産業革命、急速かつ予測困難な伝統的・非伝統的安全保障課題について意見交換が行われました。また、ベトナムは制度整備において主体性と創造性を発揮し、質の高い人材育成、戦略の研究・予測の強化、経済外交・文化外交の推進、デジタルトランスフォーメーションなどを積極的に進めるべきだとの意見が出されました。これに関し、ホー・チ・ミン国家政治学院の副院長を務めるホアン・フック・ラム准教授・博士は、次のように語りました。
(テープ)
「新たな状況において多国間外交レベル向上を目指すために、ベトナムは多国間主義の役割、範囲、内容に対する主体性と創造性を発揮する必要があります。また、予測能力、戦略立案能力、制度構築への参加能力を向上させるとともに、多国間外交に携わる人材の育成を強化しなければなりません。さらに、技術や環境、デジタルデータ、AI、海洋安全保障、水資源安全保障などの新たなメカニズムへ主体的に参加し、そして国家の力と国際パートナーネットワークの力とを結合する必要があります」