(VOVWORLD) -日本の細田衆議院議長は、体調不良のため議長の職務を務めるのが難しいとして、辞任する意向を固め、関係者に伝えました。
(写真:Kyodo) |
細田衆議院議長は、ことし7月に体調を崩して都内の病院に入院し、その後、退院しましたが、8月に開かれた広島市の平和記念式典や政府主催の全国戦没者追悼式への出席を見送りました。
9月7日には、日本を訪れたウクライナの最高会議の議長と会談しましたが、会談後に病院で検査を受けたあと急きょ入院し、その日から東京で開かれた「G7下院議長会議」を欠席しました。
その後、細田氏は退院したものの、体調不良のため議長の職務を務めるのが難しいとして、辞任する意向を固め関係者に伝えました。
細田氏は、衆議院島根1区選出の当選11回で79歳。旧通産省で勤務したあと、平成2年の衆議院選挙で初当選し、これまでに官房長官や自民党の幹事長、総務会長などを歴任しました。
衆議院議長にはおととし11月、前回の衆議院選挙を受けた特別国会で就任しました。
一方、細田氏は旧統一教会との関係をめぐり、関連団体の会合に出席していたことなどを認めていましたが、野党側は説明が不十分だと指摘していました。
細田氏は今後、海江田副議長に辞任願を提出し、10月20日に召集される予定の臨時国会で辞任が許可される見通しです。
後任の議長をめぐっては、自民党内には額賀元財務大臣を推す意見があり、人選をめぐって調整が行われます。