ガザ地区“避難先の指定地域で空爆 10人死亡” 新年も攻撃続く
(VOVWORLD) -パレスチナのガザ地区では、新年もイスラエル軍の攻撃が続いていて、ロイター通信は2日、住民の避難先に指定された地域が空爆され、少なくとも10人が死亡したと伝えています。
(写真:ロイター) |
パレスチナのガザ地区では新年もイスラエル軍の攻撃が続いていて、地元メディアは1日、地区の北部や中部の住宅が空爆され、子どもを含む少なくとも17人が死亡したと伝えました。
さらに2日にも空爆があり、ロイター通信は地区の医療関係者の話として、南部のハンユニスで女性や子どもを含む少なくとも10人が死亡したと伝えました。
攻撃があった地域はイスラエルが住民の避難先として指定する「人道エリア」に含まれていたということです。
地区の保健当局によりますと、1日までの死者は4万5553人に上っていて犠牲者が増え続けています。
こうした中、イスラエルのカッツ国防相は1日「ハマスが速やかに人質を解放しなければ体験したことのないような打撃を受けることになる」と述べ、ガザ地区への攻撃を一段と強める構えを示しました。
イスラエルとイスラム組織ハマスとの人質の解放と停戦に向けた交渉は、先行き不透明な状況が続く一方、冬を迎えたガザ地区ではこれまでに赤ちゃんが低体温症で死亡したと伝えられるなど多くの人が厳しい状況に置かれていて、人道危機の深まりが懸念されています。(NHK)