森林カーボンクレジット市場の発展に向けた法的枠組み整備
(VOVWORLD) - 討論会では、温室効果ガス排出量削減や気候変動への対応が世界的に進む中、森林カーボンクレジット市場を構築するための法的枠組みの整備が不可欠であるとの認識が共有されました。
15日午前、ハノイで農業環境省傘下の森林・林業局は、ベトナム森林所有者協会と国際組織フォレスト・トレンドと共催で、「森林におけるカーボン吸収・貯留サービスに関する政令案」への意見を募るオンライン討論会を開催しました。
討論会の様子(写真:Minh Long/VOV1) |
討論会では、温室効果ガス排出量削減や気候変動への対応が世界的に進む中、森林カーボンクレジット市場を構築するための法的枠組みの整備が不可欠であるとの認識が共有されました。この政令案は、ベトナムが国際的な気候変動対策への約束を果たすための重要な一歩であり、同時に持続可能な林業経済の発展を後押しする機会となることが強調されました。
ベトナム森林所有者協会のフア・ドゥック・ニ会長(写真:Minh Long/VOV1) |
ベトナム森林所有者協会のフア・ドゥック・ニ会長は次のように述べました。
(テープ)
「この政令は、森林所有者が現在のカーボンクレジット市場にアクセスする上で非常に重要です。森林によるカーボン吸収は、主に森林生態系を構成する生物のバイオマスの成長によって示されます。森林所有者としては、自らが管理する森林のカーボン吸収量を把握し、それによって最大限の利益を得たいと常に考えています」
また討論会では、森林による排出削減量の算定方法、森林カーボンクレジットの提供基準、森林保護・発展基金を通じた収益の管理・活用の仕組みなどについても議論が行われました。