オランダのルッテ首相＝AFP/TTXVN

ルッテ氏は昨年７月に内閣を総辞職して政界からの引退を発表し、昨年１１月の総選挙後も新政権が発足するまでの暫定政権で首相を務めています。

アメリカ高官は、「バイデン大統領はＮＡＴＯ次期事務総長候補としてルッテ氏を強く支持する」と明言し、「ルッテ氏のリーダーシップはこの非常に重要な時期にＮＡＴＯに貢献するだろう」と述べました。また、イギリス外務省も、ルッテ氏は防衛と安全保障での実績を持ち、ＮＡＴＯの強固な防衛力を確保することを支持する意向を示しました。

フランス政府当局者は、マクロン大統領がルッテ氏をＮＡＴＯ事務総長に推薦していたと指摘し、ドイツ政府報道官も、ドイツ政府はルッテ氏を支持していると述べました。

ルッテ氏は５７歳で、オランダ首相としては在任期間が最も長い人物です。彼は米英を含む欧州連合（ＥＵ）などのリーダーと良好な関係を築いています。

ストルテンベルグ氏の任期は今年１０月までです。後任の事務総長は、ロシアのウクライナ侵攻に対するＮＡＴＯ加盟国の支援を保つ一方で、直接的な紛争拡大を避けることが求められる重要な局面での就任が予想されています。

ＮＡＴＯの指導者は、コンセンサスによって任命されるため、３１カ国全ての加盟国の支持を得る必要があります。外交筋によると、ルッテ氏はこれまでに約２０カ国の支持を得ています。（ロイター）