(VOVWORLD) - イギリスのジョンソン首相とインドのモディ首相は4日、オンラインで会談し、FTA=自由貿易協定の締結を目指すことで一致しました。秋に交渉を開始する見通しです。民間部門による10億ポンド(13億9000万ドル)の投資についても発表しました。
イギリスのジョンソン首相(左)とインドのモディ首相=PTI |
イギリスの経済規模は世界第5位、インドは同6位です。EU=欧州連合を離脱したイギリスは、インド太平洋で通商関係や影響力を強化し、支配力を強める中国に対抗したい考えで、インドとの緊密な連携をその柱と位置付けています。
ジョンソン首相は声明で「きょうの合意は英印関係の新しい時代の幕開けとなる」と述べました。
両国の合意によりますと、インドはイギリス国産のりんごや医療機器などさまざまな産品の貿易障壁を取り除くとともに、インドの法務サービス部門をイギリス企業に開放します。一方、イギリスは漁業、看護セクターへのアクセスを改善することに合意しました。
また、二国間の貿易を2030年までに倍増させることを目指し、FTA交渉を今秋に開始することに双方がコミットしました。
イギリス政府はこのほか、インドによる5億3300万ポンドの対英投資や、イギリス企業による4億4600万ポンドの輸出契約を発表しました。(ロイター)