日本の第50回衆議院選挙は28日未明、全465議席の当選者が確定しました。自民、公明両党の与党は合わせて215議席にとどまり、定数465の過半数（233）を割り込みました。自民党は公示前から65減の191議席、公明党は8減の24議席でした。立憲民主党は公示前の98から50増の148議席に伸ばしました。日本維新の会は公示前の43から38議席、共産党は10から8議席と減少しましたが、国民民主党は公示前の4倍となる28議席に躍進しました。れいわ新選組も3議席から9議席へと増加しました。

石破茂首相（自民党総裁）は勝敗ラインを与党で過半数獲得と位置付けており、今回の結果に対し責任論が浮上する可能性があります。閣僚経験者からは「与党過半数割れは首相の責任だ」との指摘も出ています。公明党の石井啓一代表、牧原秀樹法相、小里泰弘農相が落選しました。公明党代表の落選は2009年以来で、国政選挙における現職閣僚の落選は2016年の参院選以来となります。女性の当選者は73人に達し、過去最多を記録しました。

また、社民党は公示前の1議席を維持し、参政党は衆院選で初めて議席を獲得して3議席を得ました。政治団体「日本保守党」は選挙区と比例代表で合わせて3議席を獲得しました。無所属は与党系6、野党系6の計12議席です。（共同通信）