韓国首相 対朝鮮民主主義人民共和国 安全保障に万全期す姿勢強調
(NHK)韓国のパク・クネ大統領に代わって職務を担っているファン・ギョアン首相は、11日に軍の合同参謀本部を訪問しました。この中で、ファン首相は、「北が韓国の状況を誤って判断して無謀な挑発を強行しないよう、警戒を強化するなど確固たる態勢を堅持してほしい」と述べ、安全保障に万全を期す姿勢を強調しました。
(写真:AFP/TTXVN)
朝鮮民主主義人民共和国は11日に国営メディアを通じて、軍の特殊部隊が韓国の大統領府を襲撃する想定で訓練を行い、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が立ち会ったと伝えており、韓国でパク大統領が職務停止に追い込まれたのに合わせて挑発的な動きをとっているものとみられます。
韓国では、ユ・イルホ(柳一鎬)副首相兼企画財政相も11日、外国メディアを対象に開いた記者会見で、「経済の安定と強化のために全力を尽くす」と述べ、外国の投資家らの不安の解消に努める考えを示しており、国政の混乱が続く中、政府として安全保障や経済をめぐる懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられます。