駐ベトナム国連機関による客観性を欠くUPR報告書

(VOVWORLD) - 11日の外務省定例記者会見で、国連人権理事会の第4次UPR=「普遍的定期的審査」制度に基づき、駐ベトナム国連機関が作成した個別報告書の内容に対し、ベトナム政府から不満が示されました。
駐ベトナム国連機関による客観性を欠くUPR報告書 - ảnh 1

ベトナム外務省のドアン・カック・ベト副報道官は次のように明確に述べました。

(テープ)

「ベトナムに長年駐在し、政府機関や地方と長期にわたり協力してきた国連機関ですが、第4次UPR制度に基づく国連機関の個別報告書には、事実と異なる内容や確認されていない内容が多数含まれており、客観性と均衡を欠いた評価がなされています。ベトナムの人権保護と促進に向けた努力や成果が、正確かつ十分に反映されていません。この間、第4次UPR制度に基づくベトナムの報告案の作成プロセスは、関係者と駐在国連機関の十分な参加を得て、真摯かつ包括的に行われてきました」

同副報道官はさらに、ベトナム東部海域(南シナ海)において、近日中に複数の国による軍事演習が行われることについても言及し、次のように述べました。

「ベトナム東部海域はこの地域で最も重要な海域の一つです。同海域における平和、安定、海上安全保障、航行の自由を、国際法、特に1982年の国連海洋法条約に則って維持することは、すべての国の目標、利益、責任です。ベトナムは関係国に対し、国際法、特に同条約を遵守し、これらの目標の実現に積極的に貢献するよう求めます。」 

なお、UPR=「普遍的定期的審査」制度は、国連人権理事会の創設に伴い、国連加盟国全ての国の人権状況を普遍的に審査する枠組みとして盛り込まれた制度です。

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