EU外相、対ロシア新制裁案承認できず スロバキアが反対

(VOVWORLD) -欧州連合(EU)は15日の外相理事会で、スロバキアがロシア産天然ガス供給の段階的廃止を目指すEUの別の計画によって自国が損害を受けないという保証を求めたため、ロシアに対する新たな一連の制裁策の承認に失敗しました。
EU外相、対ロシア新制裁案承認できず スロバキアが反対 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)

EU執行機関の欧州委員会は15日付の書簡で、スロバキアの懸念に対応する意向を示し、ロシアのウクライナ侵攻に関するロシア制裁の合意を得ようとしました。書簡はロイターが確認した後、スロバキア首相府が公開しました。

フィツォ首相は声明で、EU外相会合に出席したスロバキア代表が15日、予定された制裁案の採決の延期を要請する任務が与えられていたと述べました。「政府は、2028年以降、ロシア産ガスの供給を停止するという欧州委の愚かな提案を拒否する」と表明しました。ただ「28年以降もスロバキアがある程度安心してガス供給を得られるような保証について交渉する用意はある」としました。

EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)は会合後、制裁が承認されなかったことについて「非常に残念」と述べ、「決定できるかどうかはスロバキア次第」と語りました。カラス氏は制裁合意が15日に成立する可能性があると期待を示しました。

スロバキアはロシア産エネルギーを引き続き輸入し、ウクライナ問題でしばしば親ロシア的な立場を取っています。ロシア産ガスを停止すれば供給不足、価格や通過料金の上昇の原因となり、さらにガス供給元のロシア政府系天然ガス最大手ガスプロムからの損害賠償請求につながる可能性があると主張しています。(ロイター)

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