EU・インドFTA交渉に急進展 シェフチョビッチ欧州委員が来週訪印へ

(VOVWORLD) - EU側は自動車や医療機器、ワイン、蒸留酒、乳製品などについて大幅な関税引き下げを求める一方、インド側は繊維製品や医薬品、鉄鋼、石油製品の市場アクセス拡大を求めています。

インドのゴヤル商工相は4日、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉が「急進展」しているとして、欧州委員会のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安保担当)が来週首都ニューデリーを訪問すると明らかにしました。

複数のインド当局者は、交渉が進展した段階にあり、来週予定されている次回会合は年内の妥結に向けて合意形成を図る上で極めて重要だとしています。ゴヤル商工相がテレビ局「インディア・トゥデー」に語ったところによりますと、シェフチョビッチ委員は11日から3日間の日程でインドを訪問するということです。

インドとEUのFTA交渉は8年間停滞した後、2021年に再開されました。EU側は自動車や医療機器、ワイン、蒸留酒、乳製品などについて大幅な関税引き下げを求める一方、インド側は繊維製品や医薬品、鉄鋼、石油製品の市場アクセス拡大を求めています。

フォンデアライエン欧州委員長は同日、インドのモディ首相との電話会談後に「年内のFTA妥結に向けて取り組みを続けている」と説明しました。また、ロシアによるウクライナでの軍事行動を終結させるためにインドが重要な役割を担っていると指摘し、EUとインドが早ければ2026年に戦略的課題での首脳合意を目指す考えを示しました。(ロイター)

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