EVFTA ベトナムの国際経済統合で重要な役割 果たす
(VOVWORLD) - 24日午後、ハノイで中央経済管理研究所の主催により、「5年間にわたるEVFTA=ベトナム・EU欧州連合の自由貿易協定の実施:成果、要件、改革の方向性」に関する報告書の発表ワークショップが開催されました。
報告書の発表ワークショップの様子(写真:nhandan.vn) |
報告書によりますと、EVFTAは2020年8月1日の発効以来、ベトナムのEU向け輸出を促進する重要な原動力となっています。ベトナムの輸出総額に占めるEU向け輸出の割合は年々増加し、2024年に、およそ13.2%に達し、特にベトナムの対EU貿易黒字が依然として大きく、2024年には352億ドルに達しています。これは、ベトナムが参加する自由貿易協定の中で最大の貿易黒字額となります。
注目すべき点として、EVFTAに基づく関税優遇措置の利用率が、2020年の14.8%から2023年には35.2%へと大幅に増加しました。繊維製品、履物、農産物、ハイテク製品などの主要輸出品目は、EVFTAの関税優遇措置の恩恵を受け、大幅な成長を遂げました。さらに、EVFTAは、ベトナムの経済体制の透明性と国際基準への適合性の向上に向けたプロセスを後押ししています。
ヨーロッパ研究所のグエン・チエン・タン所長は、次のように強調しました。
(テープ)
「EVFTAは、他の協定と比較して、原産地規則、通商防衛措置、投資紛争解決などの約束をベトナムの国内法に迅速に取り入れることを可能にしました。これは非常に重要な点です。また、ベトナムにおける責任あるビジネス慣行の導入に向けたアプローチにも、EVFTAをはじめとする新世代の自由貿易協定が大きな影響を与えていると考えられます」
報告書はまた、EVFTAが発効してから、5年が経過した現在、輸出市場の拡大、投資誘致、制度改革の促進において重要な役割を果たしており、ベトナムの国際経済統合に大きく貢献していることを明確に示しました。