NATO、「核抑止」軍事演習実施へ 攻撃示唆のロシアをけん制

(VOVWORLD) - NATOのストルテンベルグ事務総長は、演習はロシアのウクライナ侵攻前から計画されていたと説明しました。このタイミングで中止すれば、ロシアに対し「誤ったシグナルを送ることになる」と主張しました。
NATO、「核抑止」軍事演習実施へ 攻撃示唆のロシアをけん制 - ảnh 1NATOのストルテンベルグ事務総長=AFP/TTXVN

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は11日、核抑止に焦点を当てた年次軍事演習を来週実施すると発表しました。ウクライナ情勢を巡りロシアが核攻撃を示唆する中、「NATOの確固たる、予測可能な行動と軍事力を示すことが(緊張の)エスカレーションを防ぐ最善の方法だ」と強調しました。

12~13日にブリュッセルで開かれるNATO国防相会合を前に、記者会見で語りました。

欧州メディアによりますと、軍事演習には14加盟国が参加し、核兵器が搭載可能な軍用機などが投入されるということです。ストルテンベルグ氏は、演習はロシアのウクライナ侵攻前から計画されていたと説明しました。このタイミングで中止すれば、ロシアに対し「誤ったシグナルを送ることになる」と主張しました。

ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を示唆していることについては「危険で無責任」だと強く非難しました。ただ、現時点で「(核兵器に関する)ロシアの態勢にはいかなる変化も確認できない」と述べました。ロシア軍が都市部などへのミサイル攻撃を激化させていることについては「弱さの表れだ」と指摘しました。反転攻勢に出るウクライナ軍に対し、戦線で劣勢を強いられていることの裏返しだとの見方を示しました。

一方、ストルテンベルグ氏はロシアからドイツに天然ガスを輸送する海底パイプラインでガス漏れが発生した問題を受け、バルト海や北海の警備態勢を強化したことも明かにしました。今後もNATOとして「重要インフラの保護のためにさらなる措置に取り組む」と語りました。(毎日新聞)

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