タイグエン省のフオン寺

フン ご機嫌いかがですか?皆さん、フンです。

ホアイ 今日は、ホです。フンさん、ベトナムでは、国民の約7割が仏教徒です。全国各地に14,353の寺院があり、僧侶は26,268人いますね。

フン そうですね。ベ トナムの仏教は日本と同じ様に中国から伝来した大乗仏教です。でも実際にお寺に行ってみると大分違う感じを受けます。それはベトナムの仏教が禅宗密教土教道教、さらに民間信仰を混ぜ合わさったものだからです。多くのお寺の本堂が「まえがかみ、うしろがほとけ」になっていて、手前の部分には道教の神やヒンドゥーの守護神、 土地神さまや職業の神様も祀られていることがこの実態を物語っています。 

ホァイ そうですね。仏教の教理によりますと、人間ですから、慈善的なことをした方がいいと教えています。ですから、ベトナムで多くのお寺は単になるお参りをする所であるだけでなく、不幸な人々に手をさし伸ばす所でもありますよね。

フン そうですね。ハノイ市では、困難な状態にある子供たち、親のいない子らをケアするお寺が沢山ありますが、他の地方でもそういうお寺もあります。そのひとつとして北部タイグェン省ドンヒ県(Donghi)フォン・トゥン村(HuongThuong)にあるフォン(Huong)寺です。

タイグエン省のフオン寺 - ảnh 1

ホアイ フォン寺は今なお、恵まれない子供たちの共同の家となっています。フォン寺の住職はティック・チュク・ティェップ僧侶です。温かい心の持ち主人で、ティェップ住職は15人の子供を育ています。幼児もいますので、ケアはとても大変です。そんなティェップ住職の話をお聴きいただきましょう

「テープ」

「家族で、子供一人を育てることは様々な困難にありますが、お寺で、子供15人を育てることはもっと大変ですよ。また、子供たちはいろいろな地方からきているので、文化も、性格も違います。本当に大変でした。ですから、私は子供たちと常に話し合いながら、彼らの願望に耳を傾けます。彼らの要求を十分に理解した上で、私は彼らを励まします。子供たちは徐々に、お寺の生活に慣れていきました。」

ホアイ ティェップ住職の話でした。フォン寺は様々困難に直面していますが、孤児や困難な状態にある子供たちの擁護に全力をあげて取り組んでいます。全ての子供たちが学校に通えるのがティェップ住職の願望です。

「テープ」

「お寺で生活をしていますから、子供たちが学校に通えたら、いいなーと思います。子供たちは道徳的心情を持つだけでなく、見識を備えなければなりません。彼らは社会に出て、役に立つ人間になりますよ。私のお寺の子供たちの住宅は狭いですから、出来れば、もっと大きな家を建設して、もっと多くの子供たちを育てることになります」

ホアイ ティェップ住職の話でした。ティェップ住職の支援のおかげで、孤児、恵まれない子供たちはいい生活をすることが出来るでしょうね。

フン そうですね では、この辺でティータイムにして、「親いないの子」をお届けしましょう。

音楽

ホァイ 「親いないの子」でした。では話しを続けましょう。チャン・ハイ・ロン君はこの2年ずっと、フォン寺にいます。ロン君は「両親は健在ですが、貧しい状態なので、学校に通えません。だから、僕はお寺で生活をしている。毎日、ティェップ住職は私たちの面倒をみている」と話しました。ロン君は次のように語りました。 「テープ」

「住職は僕たちのケアに関心を持っています。僕たちに日用品を買ってくれるだけでなく、旅行もしました。僕たちはお寺で生活をしているので、安心します。全てティェップ住職のおかげです。」

ホアイ ロン君の話でした。ティェップ住職の慈善活動は現地の人々も感動させました。そして皆さんはティェップ住職を支持していますね。信者一人であるズォン・バン・ミンさんは次のような感想を述べています

「テープ」

「現在、お寺で生活を送っている子供たちは10人以上います。小学生も中学生もあります。ティェップ住職は一人ずつに自転車を買い与えました。住職のおかげで、子供たちは「家族がいない」という気持ちを感じませんでした。住職の仕事は本当に素晴らしいですよ」

ホアイ ミンさんの話でした。ベトナムでは、フォン寺のティェップ住職いるだけでなく、多くの住職が恵まれない子供たちに手をさし伸べています。これは仏教の教理の慈悲を示すものですが、ベトナムの「相互助け合い」という美しい伝統を示すものでもありますね

フン そうですね。ではおしまいに、歌をお聴きいただき、今日のハノイ便りを終わりにしましょう・

:リスナーの皆さん、今日のハノイ便りはフォン寺の僧侶ティック・チュク・ティェップによる慈善活動についてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう CCB

こちらはベトナムの声放送局です。それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。

ご感想

他の情報