ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。ホアイさん、先頃、ハノイで、「ハノイの路面電車・過去と未来」をテーマにした展示会が開かれましたね。
ホアイ そうですね。今日のこの時間はこの展示会についてご紹介しましょうか？アンさん。
アン はい。そうしましょう。
現場の音
２０世紀の初頭に、路面電車はハノイの町の馴染み深い存在でした。この展示会を訪れると見物客は昔のハノイで本物の路面電車を見ているような感じになります。幅１３メートル、高さ３メートルもの３１点の３Ｄ写真はハノイの昔の路面電車のシステムを再現しました。
ホアイ 見物客はこれらの路面電車を見ると、昔のハノイにタイムスリップしたような感じになります。ハノイ市チャンフー通りに住むドアン・スアン・キン( Doan Xuan Kinh)さんは次のように語りました。
（テープ）
「昔、ハノイには６路線の電車の線路がありました。最も距離が長いのはハノイとハードン町を結ぶものです。ハノイ・ハドンを結ぶ路面電車に乗るのが最も好きでした。というのは、昔のハノイは小さかったので、この路面電車に乗ると田園風景を鑑賞できるからです。この展示会を訪れると昔のハノイにタイムスリップしたような感じがします」
ホアイ ２０世紀半ばまで、路面電車はハノイの人々にとって馴染み深い風景でしたね。
アン そうですね。この展示会を訪れたハノイ市民のグェン・ティ・ゴック・アイン( Nguyen Thi Ngoc Anh) さんも先ほどのキンさんと同じ気持ちを持っています。
（テープ）
「小さい頃、路面電車が大好きでした。休日になると母は私を連れて、路面電車に乗って、ホアンキェム湖の湖畔まで遊びに行きました。この展示会を訪れ、幼い頃を思い出します」
アン ゴックアインさんの話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聴きいただきましょう。
「ハノイへの思い出」( Nho ve Ha Noi) をお送りしました。
ホアイ 話を続けましょう。このような特別な展示会を実現させたのはグェン・バン・クァン建築家が担当する「ハノイのデジタル化」というグループです。このグループのメンバーはハノイに深い愛情を持っていて、昔のハノイの路面電車を3Ｄ技術で再現しました。ですから、展示会の来館者は本物の路面電車を見ているような感じになるのです。
アン そんなわけで、この展示会は多くの若者に人気があります。ハノイ建築大学の学生グェン・トゥイ・チャン( Nguyen Thuy Trang) さんは次のように語りました。
（テープ）
「この展示が大好きです。ハノイをテーマとした他の展示会と比べて、本当に新鮮です。ここで、照明技術に関する新しい体験ができました。私はデジタル技術を通じて、昔のハノイを実感できました。今日すでに消えてしまった昔の風物詩が近代的な技術で再現できたことは、本当に面白いです。」
アン チャンさんの話でした。この展示会は国内の人々だけでなく、外国人にとっても魅力的なものです。デンマーク人の観光客サラ・ベイさんは次のように語りました。
（テープ）
「デンマークのコペンハーゲンにもこのような路面電車がありました。ハノイの路面電車は私に深い印象を与えています」
アン サラ・ベイさん、どうもありがとうございました。この展示会はハノイで建設が予定している地下鉄、高架鉄道などを模型や３Ｄ写真、ビデオクリップなどを通じて紹介しています。
ホアイ 「ハノイのデジタル化」というグループの責任者であるグェン・バン・クァン( Nguyen Van Quang) 建築家は次のように語っています。
（テープ）
「この展示会はハノイ旧市街を３Ｄ技術で再現するという「ハノイのデジタル化」の構想の一環です。今回の展示会はハノイの路面電車をテーマにしたもので、主な目的はハノイの昔の路面電車の美しさを知らせる他、今後建設されるハノイの地下鉄と高架鉄道を紹介します」
ホアイ クアンさんの話でした。この展示会を通じて、若者たちは２０世紀におけるハノイの生活を垣間見ることができますね。
アン そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「ハノイと私」( Ha Noi va toi) をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間は、「ハノイの路面電車・過去と未来」をテーマにした展示会についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。