ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
フン こんにちは。フンです。1年前に、ベトナム中部クアンガイ省リーソン県に住む漁民がリーソン漁業協同組合を設立しましたね。
ホアイ そうですね。1年足らずたったが、この漁業組合はリーソン島の住民はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に出ている時でも、安心して、漁ができるようになりました。今日のこの時間はこのリーソン漁業協同組合について話しましょうか。フンさん。
フン そうですね。クアンガイ省ではおよそ5千6百隻の漁船が毎日海で漁業をしていますが、リーソン県はその中の400隻を占めていて、毎日、漁民およそ2千人が漁をしています。
ホアイ これらの漁民は常にベトナムのホアンサー群島とチュオンサー群島の漁場で漁をしています。これは単に漁をするだけでなく、この群島に対するベトナムの領有権を示すことでもありますね。
フン そうですね。しかし、この5年リーソン島の漁民は多くの困難を抱えてきました。島の漁民の約70隻が外国の船舶により攻撃、又は、拿捕されたのです。多くの漁民の命が奪われたこともありましたね。
ホアイ そうです。ですから、リーソン漁業協同組合の結成は漁民たちに多くの利益をもたらしています。彼らにとって、組合の存在は家族のほか、第2の家となってきました。リーソン漁業協同組合のグェン・コク・チン( Nguyen Quoc Chinh) 副会長は次のように語りました。
(テープ)
「リーソン漁業協同組合へ加盟することで、漁民たちは互いに団結して、海上で災難に遭遇した場合、互いに助け合います。他にも、台風情勢など予報が受けられるし、安全なところに避難できるようになりました。ですから、漁民たちは安心して漁ができるようになりました。」
ホアイ グェン・コク・チン 副会長の話でした。漁業協同組合に加盟することの利点を認めると組合のメンバーが急速に増えました。この協同組合が結成されたばかりの1年前は4百人でしたが、現在、およそ1千人になりました。先ほどのチンさんは次のように語りました。
(テープ)
「漁で金持ちになった漁民もいれば、同じ漁をしてもずうっと貧乏な漁民もいます。でも、この協同組合に加盟してから、漁民たちは互いに助け合い、全員が協力して漁をするようになりました。一人で漁をすれば、外国船に攻撃されたり、略奪されたりする可能性がありますが、団結して漁をしていれば、こうした状況はあまり発生しません。そういうわけで、漁民たちは安心して漁ができるようになりました」
ホアイ チンさんの話でした。では、このへんで、ティータイムにしましょうか。フンさん。
はい。 「私たちの愛は海と田畑との愛のようだ」をどうぞ。
フン では話を続けましょう。リーソン島の漁民が漁業協同組合へ加盟して以来、安心して遠洋漁業ができるようになったことを喜んでいます。
ホアイ 漁業協同組合は組合員が海上で災難に遭遇した場合、その漁民だけでなく、家で待つ家族にも様々な支援をしています。リーソン労働組合連盟のゴー・ディン・タイン( Ngo Dinh Thanh)会長は次のように語りました。
(テープ)
「漁業協同組合への加盟はいろいろな利益を得るようになりました。沖合いで漁をしてから、組合員は政府の政策について宣伝教育を受けます。組合員らは自然災害の中で、漁民たちが互いに団結しなければならないと言っています。漁民が海上で災難にあう度に、漁業協同組合はすぐに支援に行きます」
ホアイ リーソン労働組合連盟のゴー・ディン・タイン会長の話しでした。現在、島の漁民は沖合いで漁をしている際に、孤独を感じることはありません。携帯用の無線機を通じて、海上に居る漁民と本土に居る家族との連絡がいつでも取られています。
現場の音
漁業協同組合のメンバーの一人であるタインさんは次のように語りました。
(テープ)
「漁業協同組合に参加していれば、台風や災難に遭遇した場合、他の漁民の支援を受けられます。メンバーが互いに団結して、困難を乗り越えます。」
ホアイ タインさんの話でした。沖合いで漁業することは楽な仕事ではありませんが、先祖代々の仕事ですから、リーソン島の漁民は毎日沖合いに向かって漁をしています。しかし、彼らは海上で孤独感を味わうことはありませんね。
フン そうですね。現在、漁業協同組合はこれらの住民の暖かいホーム的な存在となっているからですね。
ホアイ そうですね。では。おしまいに「夕暮れの海の歌をお聞き頂きながら、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
フン リスナーのみなさん。今日のこの時間はリーソン漁業協同組合についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間にまた、お会いしましょう。ごきげんよう。