男性教師しかいない山奥の学校



ホアイ  こんにちは、ホアイです。 

アン  こんにちは、アンです。今日のこの時間は男性教師しかいない山奥の学校についてお伝えします。

ホアイ その学校はどこにありますか?

アン ベトナム中部ゲ・アン省クエ・フォン県のラオスとの国境地帯にあるチー・レー村の小学校です。

ホアイ クエ・フォン県の向こう側はラオスです。そこは高くて、険しい岩山が林立する地方です。

男性教師しかいない山奥の学校 - ảnh 1

アン そこに住む住民の大多数は少数民族であるタイ族、モン族、クオ・ムー族などです。生徒は貧しい家庭出身ですから、学校に行く時間以外は、家の手伝いをしなければなりません。

ホアイ 特に、学校は険しい山を越えたところにあるので、男性教師だけです。特に、チー・レー小学校は6つの分枝に分けられ、歩いていくと足で行くと一日中かかるという奥山の分枝もあります。

現場の音 

アン チーレー小学校の分枝の一つであるフォイという小学校は最も困難なところです。現在、この学校には小学校1年生から5年生まであわせて、60人が在学しています。

ホアイ これらの生徒はチーレー村に住む少数民族モン族の子どもたちです。学校から10キロ離れたところに住む生徒もいます。生徒は朝4時から、山道や谷川を渡り歩いて学校に通います。

アン そういう理由で、この学校の教師全員は男性なのです。この学校の教師は5人ですが、出身はそれぞれ違います。しかし、いずれも、子どもに対する深い愛情を持っています。

ホアイ チーレー村に駐屯している国境警備部隊の幹部グェン・ゴック・タン( Nguyen Ngoc Tan) さんは次のように語りました。

(テープ)

「国境地帯に接し、多くの困難に直面する村ですから、女性教師は我慢できません。そのため、この学校の教師は全員男性なのです」

ここで、一曲お送りしましょう。「~」です。

(曲)

ホアイ 「~」をお送りしました。

この学校は外界からまったく孤立しています。電話をかけたい時、教師たちは電波をつかむため学校から3キロ離れた高い丘に行かなければなりません。もし、行ってもつかめない時もあります。4年間にわたり、フオイ学校で教鞭を取っているタイ族のルオン・ゴック・スエン( Luong Ngoc Xuyen) さんは次のように語っています。

(テープ) 

「この学校に行くのは男性にとっても大変です。私の家はこの学校から5キロ離れたところにあります。晴れた日は、30分かかりますが、雨の日は、2-3時間かかります。週末は家に帰りますが、その日、もし雨が降れば、学校に泊まります。8月、9月ごろは、1ヶ月も、家に帰らないこともあります。途中で、土砂崩れが発生しやすいのです。」

男性教師しかいない山奥の学校 - ảnh 2

ホアイ 学校に行くため、教師たちは排気量が高いウィンというバイクを運転しなければなりません。雨具やゴムの長い靴は必需品です。また、バイクで学校に行くようになったのは4年前からのことです。それ以前、教師たちは歩いて学校に行きました。フオイ学校の教師であるトゥ・バ・チュ( Tho Ba Tru) さんは次のように語っています。

(テープ

「学校に行く途中があまりに大変すぎることから、女性教師はとても勤まりません。家から学校まで7キロ離れていますが、孝道は1時間以上かかります。1ヶ月に1,2回バイクを修理します。タイヤは二ヶ月一回、ブレーキは一ヶ月一回交換します」

現場の音 

ホアイ チュさんはこのような学校で教師が直面する困難を深く認識しています。この学校の教師の中の最年少はチュ先生ですが、生徒の教育に慣れています。教師らは生徒たちに対し、識字教育だけでなく、歯を磨くことや手洗い、保健衛生や生活指導も教えます。チュさんの話です。

(テープ) 

「私はモン族の言葉ができるので、小学校一年生を教えています。生徒たちは

ベトナムの公用語として使われているベトナム語であるキン族の言葉ができないからです。最も大変なことは生徒たちがキン族の言葉で話したり、歌を歌ったりするため教えることです。その他、生徒たちは手足を洗うことさえも知らないので、保健衛生をも教えなければなりません。学校に行きますが、家にいるような態度で、校則遵守の意識がまったくありません」

(現場の音) 

ホアイ 識字教育や歌の歌い方、保健衛生などすべてを男性教師が教えています。教務は大変ですが、生徒たちの将来のため、これらの教師は「がんばろう」と互いに激励し合っています。

では、おしまいに一曲お送りしましょう。

(曲)

「~」をお送りしました。

今日のハノイ便りは、男性教師しかいない山の学校についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。

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