ダナン市の半導体マイクロチップ開発戦略

(VOVWORLD) -ベトナム中部の原動力となるダナン市は、多くの優位性に恵まれており、国内の半導体マイクロチップの研究、設計、製造の中心地となる戦略を目指しています。
ダナン市の半導体マイクロチップ開発戦略 - ảnh 12025年の「ダナン半導体マイクロチップデー」記念式典の様子

世界がデジタル時代と第4次産業革命に突入する中、半導体マイクロチップ産業は「インフラのインフラ」、あらゆる分野の基盤として浮上しています。ベトナム中部の原動力となるダナン市は、多くの優位性に恵まれており、国内の半導体マイクロチップの研究、設計、製造の中心地となる戦略を目指しています。ダナン市は、ベトナムおよび地域における国際金融センター、イノベーションとコア技術開発のパイオニアとなることが位置づけられています。そのため、ダナン市は半導体マイクロチップを2045年を見据えた2030年までの優先ハイテク産業グループに加えることにしました。

ダナン市の半導体マイクロチップ開発戦略 - ảnh 2

ホーチミン市国家大学のヴー・ハイ・クアン学長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ダナン市はベトナムにおける半導体チップ技術開発の先駆的な都市の一つです。同市の指導者たちも非常に具体的な計画とロードマップを立てています。また、半導体マイクロチップ向けの先進パッケージング技術製造のためのラボ(Fab-Lab)プロジェクトの実施に着手しました。これにより、半導体チップ技術は国の発展に貢献する製品を早期に生み出すことができるでしょう」

開発戦略において、ダナン市は半導体マイクロチップ分野に関して特別日を設けた国内初の地方自治体でもあります。半導体企業や国内外の多くの大手テクノロジー企業が参加するようになり、その数はますます増え、ベトナムの半導体マイクロチップの地図におけるダナンの魅力と地位を確立しました。

ダナン市の半導体マイクロチップ開発戦略 - ảnh 3チェット委員長

去る8月30日に2回目の開催となった「ダナン半導体マイクロチップデー」で、ダナン市人民委員会のルオン・グエン・ミン・チェット委員長は次のように呼びかけました。

(テープ)

「我々は、ブレークスルーと創造性が限界を乗り越え、飛躍的に上昇するための鍵となり、ベトナムを後退の危機から救い、強大で繁栄した国になるという願望を実現する新たな発展段階に突入しています。皆さんの知性、情熱、そしてイニシアティブは、ダナン市だけでなく国全体にとって、その道のりに重要な貢献をするだろう」

現在、ダナン市はエレクトロニクスと半導体チップの分野で、日本、韓国、アメリカ、台湾の多くの大手テクノロジー企業と協力協定を締結すると同時に、1万人の半導体エンジニアを育成するプログラムを推進し、学校、研究機関、企業を結びつけています。

FPTテクノロジーグループ傘下のFPTセミコンダクターのチャン・フー・ソン事業開発ディレクターは、次のように語っています。

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「FPTグループは人材のニーズを明確に認識しており、現在、FPT大学とFPT短期大学では、今後数年以内に毎年数千人の半導体分野の優秀なエンジニアを輩出するためのトレーニングプログラムを実現しています。現在、AI人工知能と半導体は当グループの重点開発分野です。半導体とAIを組み合わせてAIデバイスを製造することは、我々の方向性となっています」

さらに、ダナンハイテクパークと集中情報技術パークは、国内外の企業を投資に引きつけ、包括的な半導体エコシステムを形成する中心となるよう計画されています。

ダナン市は、ベトナムの半導体分野における先駆的な役割を確立するための大きな機会に恵まれています。明確な政治的決意、明確な開発戦略、そして企業、学校、研究機関、国際パートナーの協力を得て、同市は東南アジアのマイクロチップ産業の地図における明るいスポットになることが十分可能だということです。

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