ハナム省が「アジアリーディング新興観光地」のブランドを活用
(VOVWORLD) -現在、ハナム省は持続可能な発展を目指し、サステナブルな観光目的地になるため投資を行っています。
去る9月、ハナム省が「アジアリーディング新興観光地」として顕彰されました。これに先立ち、2023年にハナム省がワールド・トラベル・アワードにより、世界リーディング地方文化の観光目的地として表彰されました。現在、ハナム省は持続可能な発展を目指し、サステナブルな観光目的地になるため投資を行っています。
ハナム省のディア・タン・フィ・ライ寺(写真:Minh Sơn/Vietnam+) |
ハナム省はハノイの中心地から南へ約65キロメートル離れたところにあります。同省はスピリチャル・文化・生態系・食文化に関する観光の潜在力が豊富に恵まれています。
ハナム省の有名な見所として挙げられているのはタムチュクのスピリチャル観光複合施設、ディア・タン・フィ・ライ寺、バダイン寺、チャン・トゥオン神社、ロン・ドイ・ソン寺などのほか、ニャサーというシルクを生産する村、魚の土鍋煮の村ブーダイ村、ゴックドンという籐、竹細工の村などもあります。ハナム省党委員会のレ・ティ・トゥイ委員長は次のように語りました。
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「ハナム省がワールド・トラベル・アワードにより、“アジアリーディング新興観光地”と“世界リーディング地方文化の観光目的地”として表彰されました。これはハナム省が観光開発のための豊富な潜在力を持つことを示しています」
しかし、ハナム省はこれまで達成した成果と恵まれた潜在力に満足せず、同省を地域と世界レベルの観光目的地にするため都市建設に尽力しています。そのほか、同省は得意な分野であるスピリチャル観光の開発を行うほか、農業体験ツアーの開発を重視しています。ハナム省人民委員会のチュオン・コク・フイ委員長は次のように語りました。
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「私たちはハナム省により多くの観光客を引き寄せるため、スピリチャル観光を集中的に開発するかたわら、農業体験ツアーの開発に投資を行っています。これにより、観光客はグリーン発展、持続可能な発展に関する見識を身に付けられるようになります」
ニャサーというシルクを生産する村(写真: Báo Hà Nam) |
ハナム省は世界リーディング地方文化の観光目的地としてのブランドを活かすため、大手企業からの投資を強化しています。先ごろ、ハナム省フーリー市に起工した観光不動産開発を手掛けるサングループのサン・アーバン・シティ建設プロジェクトはその一例です。このプロジェクトが完成した暁に、ハナム省の都市部が大きく移り変わり、同省の観光の魅力を増すものとなる見通しです。先ほどのハナム省人民委員会のチュオン・コク・フイ委員長はさらに次のように語りました。
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「私たちはハナム省の巨額の投資家を誘致し、多くの観光商品を開発することに配慮しています。そうすると、ハナム省の観光が持続的に発展できることでしょう」
その一方、先ごろ、政府はハナム省にあるドンバン工業団地第6号建設への投資方針を承認しました。これはハナム省と他の地方の観光連携にも好ましい条件を提示することに寄与します。ハナム省の観光開発の潜在力に関して、ベトナム国家観光局のグエン・レー・フック副局長は次のように語りました。
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「ハナム省は、地元の観光イメージを世界中にPRするため、近代的なプロモーションツールとデジタル・テクノロジーアプリケーションの利用を強化する必要があります。 2つ目は、ホテルやレストランのシステムからエンターテイメント施設に至るまで、観光インフラへの投資を奨励し、伝統的な文化的価値を維持、保存することです。これと同時に、目的地のデジタル情報システムの構築から創造的で魅力的な観光商品の企画に至るまで、スマートツーリズムを開発します」
ハナム省と各旅行会社との協力合意書の締結(写真: Báo Hà Nam) |
年初の 9 か月間、ハナム省を訪れた観光客の数は約 420 万人に達し、同省の社会経済発展に積極的に貢献し、さまざまな産業や分野の発展を促進するモチベーションを作り出しています。
交通の利点と観光の強みを持つハナム省で実施されていた投資プロジェクトはハナム省の魅力の向上に貢献し、今年中に500万~600万人の観光客を誘致するという目標が実現可能です。ハナム省は2030 年をめどに 1000 万人の観光客を誘致する目標を掲げており、実際に、国内観光客だけでなく、外国人観光客がベトナムを訪れる際に見逃せない目的地になるということです。