ハノイの秋は9月初旬から11月まで続き、秋ならではのそよ風が吹いています。ハノイの秋を一度過ごした経験があるならば、だれもが忘れることができません。ヨーロッパに在留しているホー・テイ・サウさんは次のように語りました。

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「ハノイを訪れたのは数回でしたが、ハノイの秋を過ごしたのは少ないです。そのため、今回、秋にハノイを訪れるから、この素晴らしい一時を堪能したいのです」

秋になると、ハノイの人々の心も落ち着いてくるようです。ハノイ工科大学2年生のフアン・フエン・トゥさんは次のように語りました。

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「秋になるとハノイは涼しくなり、過ごしやすいです。また、秋に、ハノイ中心地にあるホアンキエム湖の風景も美しくなります。そのため、私だけでなく、多くの人々は秋にハノイを散歩することが好きです」

ハノイの秋の特産品は美しい風景だけでなく、「コム」という若もち米を抜きにして語ることはできません。「コム」はハノイの秋の味覚と例えらえられています。コムに使われるもち米は、固まる前の澱粉の白い汁が籾に付いている状態のものでなければなりません。そのため、秋にハノイを訪れるならば、誰もがコムを味わいたいのです。

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「ハノイの秋の特産品の一つであるコムの香りが大好きです。ハノイの秋は涼しくて、いい季節ですね。ハノイの秋を過ごすのは今年で2回目です」

ハノイの秋の特産品として挙げられるもう一つのものはホアスア( Hoa Sua) という花の香りです。ベトナム語でホアは花、スアはミルクの意味で、ミルクの花です。これは 緑がかったクリーム色の花です。小さい花が集まって、毬のような形をしています。その毬(まり)のようなものが１つの木にたくさんついています。

秋の夜に、ハノイの通りを歩くと、甘くいい香りがしています。このホアスアはハノイをテーマとした多くの歌の中にも歌われています。レ・ズアン通りやチャン・フン・ダオ通り、グエン・ズー通りなどハノイの多くの通りにはホアスア並木があります。ハノイ市民の一人フアム・コク・フンさんは次のように語りました。

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「ハノイの秋はホアスアの香りがあり、独特なものです。ホアスアの香りがすると秋が来たことを感じます。ホアスアの香りはハノイのいたるところに漂い、それぞれの人々の心にも焼きつくのです」

ハノイの秋には静かな美しさがありますが、この町を離れて暮らしているハノイ市民にとってハノイの秋の独特な風景と香りを忘れることはできないでしょう。