世界自然遺産に認定されたハロン湾 ・カットバ諸島複合体
(VOVWORLD) -先頃、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた第 45 回世界遺産委員会で、ユネスコ=国連教育科学文化機関は北部クアンニン省とハイフォン市に位置するハロン湾 ・カットバ諸島複合体を世界自然遺産として正式に認定しました。
今回認定されたのは世界自然遺産ハロン湾の登録範囲をハイフォン市のカットバー群島まで拡張する海域を網羅しています。ハイフォン市の東南に位置するカットバー群島は大小367の島々からなります。
(写真:Vu Mien) |
このうちカットバー島はハロン湾に浮かぶ1969の島々の中で最も大きな島となっています。この群島は、2004年にユネスコの生物圏保護区に登録されました。この保護区の総面積は2万6241ヘクタールに上っています。
「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾は、面積1553平方キロメートルの湾に大小約3000もの奇岩群と、多数の鍾乳洞が美しいベトナムの一大観光地です。1994年に世界自然遺産に登録され、2000年には登録範囲が拡張されて、現在は443平方メートルのコアゾーンの内、775の奇岩群が世界遺産となっています。
ハロン湾 ・カットバ諸島複合体が世界自然遺産として認定されたのはハイフォン市とクアンニン省をはじめ、全国の人々の喜びとなっています。ハイフォン市とクアンニン省の住民の話です。
(テープ)
1.北部ハロン湾は自然の風景と地質・地形において、1994年と2000年の2度にわたり、ユネスコから世界遺産として認定されましたが、今回は認定された範囲はハロン湾だけでなくハイフォン市のカットバー群島まで拡張する海域となりました。観光がより強く発展するため力を入れています。
2.ハロン湾 ・カットバ諸島複合体を世界自然遺産に認定されたのは私たちがこの遺産の生物多様性と景観をただしく保存するチャンスとなる一方、この遺産を世界の人々にPRすることに便宜を図るものです。
(現場の音)
カットバー島には国立公園があり、ベトナムで最も豊富な生物多様性を有する公園であって、4000種の動植物が生息し、その中で、多くの種類はベトナムレッドブックと世界レッドリストに記録されています。
現場の音
(写真:Vu Mien) |
現在、カットバー島を管轄しているカットハイ県の行政府はハイフォン市の関連機関と協力して、この遺産の持続可能な開発計画を作成するとともに、この遺産のPRに力を入れています。クアンニン省観光協会のグエン・テー・フエ会長は次のように語りました。
(テープ)
「クアンニン省とハイフォン市の観光部門が協力して、観光開発に全力を尽くすことを望んでいます。今後、ハロン湾とカットバー島により多くの観光客を引き寄せるための新しい観光商品が企画されることを期待しています」
ハロン湾 ・カットバ諸島複合体を世界自然遺産に認定されたことにより、ハイフォン市とクアンニン省は自然遺産の価値の活用と環境保護の両立にさらに取り組む必要があると言えます。