2001年6月28日に、ベトナム首相は毎年6月28日をベトナム家庭の日にすることを決定しました。この機会に、社会全体が家庭の伝統的価値を顕彰するとしています。
ベトナムの家庭は、伝統的意味あいから近代的価値感へと急速にシフトしつつあります。伝統的家庭と近代的家庭の複数の貴重な文化価値はベトナム家庭生活の中に存在しています。円満な家庭作りはそれぞれの人々の目標の一つとなっています。文化スポーツ観光省のダン・ビック・リエン次官は「この15年間、党と国家は、家庭の管理作業を法律に定めた。同時に、道徳教育などの運動や行動計画も頻繁に行われた。」と明らかにしました。リエン次官は次のように語りました。
(テープ)
「居住地における文化的生活作り運動を通して、家庭の文化的水準が高まるようになりました。円満な家庭は、貧困解消や社会問題の解決に大きく寄与しています。」
現在のベトナム社会では、夫婦と子ども3~4人の核家族が大多数を占めています。また、子どもの栄養失調の割合は急減し、平均寿命は上昇し、男女平等は尊重されています。現代の家族では、女性は家庭内において重要な役割を果たすようにいなっています。ハノイ市に住むビジネスマンであるグェン・ラム・ソンさんは次のように語りました。
(テープ)
「男女平等は、社会における女性の役割を高めるだけでなく、男性に社会的にも家庭的にも仕事や責任を分かち合うということです。社会が発展するにつれて、社会と家庭の仕事が増えるからです。もし、女性と男性が共にこれらの仕事を担えば、女性への負担は無くなります。そのため、家庭の価値も向上するでしょう。」
今年の家庭の日を記念して、全国各地では様々な文芸活動が行われました。先ほどのリエン文化スポーツ観光次官は次のように述べています。
(テープ)
「社会が発展すると共に、私たちはベトナム家庭の伝統、特に家庭内食生活に関する宣伝活動を行っています。家族で食事をする時間は、家族全員が顔を合わせ、話し合ったりする大切な時間です。だから、それぞれの家庭に対し一日に少なくとも一回でいいから、家族全員で食事をするよう勧めたいのです。」
ベトナム国家は、家庭内風俗の維持と発揮は近代的家庭作りに繋がる重要な問題であることを認めています。それを通して、各部門や各地方は平等で文化的家庭作りに向けた様々な運動を行い、多くの家庭と人民各層の応援を受けています。