ベトナム  越境電子商取引を通じた持続可能な輸出目指す

(VOVWORLD) - 世界の貿易が急速にデジタル化する中、越境電子商取引は、ベトナム経済の将来を形作る重要な原動力となっています。

ベトナムは、テクノロジーと国際基準、そして長期的な価値を基盤とした、持続可能な輸出モデルの構築を進めています。

近年、ベトナム企業の越境電子商取引への参加は着実に拡大しています。中小企業や生産世帯、協同組合、伝統工芸村など、数多くの事業者が、アマゾン、アリババ、ショッピー・グローバル、TikTokショップといった国際的な電子商取引プラットフォームに進出しています。
ベトナム  越境電子商取引を通じた持続可能な輸出目指す - ảnh 1チャン・タイン・ハイ副局長

こうした輸出チャネルは、世界の消費者に直接アクセスできるだけでなく、中間業者への依存を減らし、利益率の向上につながります。また、デジタル空間における「ベトナム製品」のブランド構築にも大きく貢献しています。商工省・輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は、次のように述べています。

(テープ)
「越境電子商取引では、仲介業者を通さず、購入者と直接つながることができます。また、顧客の反応を把握し、データを活用することで、製品の改善につなげることが可能です」
2025年、ベトナムの輸出入総額は9300億ドルを超え、そのうち、電子商取引の規模はおよそ1650億ドルに達しました。これにより、ベトナムは世界で電子商取引の成長速度が最も速い国のトップ10を維持し、ASEANではインドネシア、タイに次ぐ第3位の市場規模となっています。
電子商取引の力強い発展は、企業がデジタル化を通じて国際市場へ進出するための重要な基盤となっています。しかし、輸出戦略は規模の拡大だけでなく、市場の多様化や持続可能な成長を目指す必要があります。
こうした背景のもと、ベトナムは地域の越境電子商取引拠点を目指し、法的枠組みの整備を進めています。2025年6月はじめに発効した「2026~2030年期の電子商取引総合発展計画」に加え、同年12月には、電子商取引を包括的に規定する初の「電子商取引法」が国会で可決されました。商工省・電子商取引・デジタル経済局のグエン・トゥイ・アイン氏は、次のように強調しています。
(テープ)
「越境電子商取引は非常に速いスピードで成長しており、管理と促進の両立が求められています。電子商取引法と2026~2030年の総合計画は、市場の健全な発展を支える重要な枠組みです」
一方、同局のグエン・バン・タイン政策課長は、電子商取引法の意義について次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの電子商取引市場は、速い成長を遂げており、その流れの中で、電子商取引法の制定は必然となりました。この法律は、取引活動や商品情報、事業者の識別、仲介プラットフォームの権限と責任を規定し、電子商取引市場をより公正で透明性の高いものにするとともに、行政による管理の強化にも資するものです」
ベトナム  越境電子商取引を通じた持続可能な輸出目指す - ảnh 2チャン・バン・チョン事務局長  写真提供:VGP

そのほか、越境電子商取引の拡大に伴い、環境や社会への影響にも配慮が求められています。ベトナム電子商取引協会のチャン・バン・チョン事務局長は、持続可能な成長の重要性を指摘します。

(テープ)
「電子商取引の成長と同時に、環境への影響にも目を向ける必要があります。グリーン基準に基づく取り組みが、今後の持続可能な発展のカギとなります」
越境電子商取引は、より迅速で、より柔軟な「新たな輸出の道」として、ベトナム経済に新しい可能性をもたらしています。法制度の整備、政府の支援、そして企業の意識改革を通じて、ベトナムは品質と信頼を備えた製品を、持続可能な形で世界へ送り出そうとしています。

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